糸はふるえる?音の秘密をさぐる実験をしたよ
12月2日(火)の3年生の理科では、「音はどのように伝わるのか」をテーマに学習を進めました。黒板には「音のつたわり」の3つの柱が示され、2人は「糸ってほんとうにふるえるのかな。」「紙コップだと大きく聞こえるかも。」と話しながら、これからの活動に期待をのぞかせていました。
教科書の「問題をつかもう」では、鉄棒をたたくと離れていても聞こえる理由について考えました。「音がつたわるとき、物はふるえているのだろうか。」という問いに向かい、男の子は「糸がふるえると思う。」、女の子は「紙コップで大きく聞こえると思う。」とノートに見通しを書きました。視点の違いが、その後の学びを深めるきっかけになっていました。
調べる活動では、糸を紙コップに結ぶ作業から2人の協力が始まりました。女の子が「ここに書いてある通りにしたらできるよ。」とノートを見せ、男の子が糸を押さえたり道具を渡したりしながら、自然なやり取りの中で準備が進みました。
実験では、女の子がトライアングルを打つと、男の子が驚いた表情で「聞こえた!」と声を上げました。糸をつまむと音がすぐに止まり、「本当に止まった。」「糸が止まると音も止まるんだね。」と確認し合いながら、予想と結果をつなげていました。別の場面では、2人が教室の中で距離を変えながら紙コップを持ち、糸の張り具合や聞こえ方を確かめていました。「ちょっとゆるんでるよ。」「今のはよく聞こえた。」と声を掛け合い、音の伝わり方が条件で変わることに気付いていました。
授業の最後には、教科書の「広げよう!理科の発想」をもとに糸電話を使った活動を行いました。女の子が「もしもし。」と話すと、離れた男の子が「あ、聞こえる!」と笑顔を見せ、距離や張りを変えながら何度も試していました。実験で確かめた「音はふるえて伝わる」という性質が、糸電話の体験と自然につながっていました。ノートに書いた振り返りでは、「糸をつまむと音が止まるのが分かった。」「家でも作ってみたい。」という記述があり、生活へ学びが広がる時間になりました。2人の関わりと気付く姿に、理科の学習の楽しさがそのまま表れていたように思い嬉しくなることでした。





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