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2026年1月30日 (金)

2つの顔で迎えた「新1年生体験入学」

 暦の上では春が近づいていますが、まだ少し風の冷たい今日、ここ霧島市立持松小学校では、来年度の新1年生を迎える体験入学と入学説明会が行われました。

 毎年、この時期になると学校全体がそわそわと、そしてワクワクとした空気に包まれます。「どんな子が来るのかな。」「仲良くなれるかな。」子どもたちのそんな期待の声が聞こえてくるこの行事ですが、今年の私は、いつもとは少し違う緊張感と高揚感を抱いていました。実は、今回やってくる新1年生は、私(教頭)の娘なのです。教頭として迎えるのか、父親として見守るのか。「2つの顔」を行き来しながら待ちました。

 午後2時前に、保護者(妻)と娘が来校し、まずは校長室へ通されました。感染症対策のためマスク姿の妻の横で、娘はマスクを外し、少し緊張しながらも素顔でちょこんと座っています。しかし、校長先生、私(教頭)、妻、そして娘の4人で少し話をしたり、主事の先生が出してくださった温かいお茶を一口飲んでいるうちに、娘のやや強張っていた肩の力が少し抜け、少しずつ笑顔も見られるようになってきました。普段は職員として打ち合わせや話し合い等をするこの部屋に自分の家族がいる光景は、なんだか新鮮でこそばゆいものでした。

 その後、妻はそのまま校長室に残り、学校生活や準備物についての「入学説明会」。娘は、在校生たちが待つ教室へと向かい「体験入学」へ参加しました。「行ってらっしゃい、楽しんでおいで。」と背中を見送りました。説明会が終わり教室を覗くと、そこにはさっきまでの緊張が嘘のように楽しむ娘の姿がありました。黒板には、子供たちが描いた色とりどりの「ようこそ もちまつしょうがっこうへ」の文字と可愛らしい絵が迎えてくれていました。

 レクリエーションの時間、先生方も入って「フルーツバスケット」を行っていました。新1年生の娘を中心に円になり、大盛り上がり!「フルーツバスケット!」の掛け声とともに、キャーキャーと歓声を上げながら空いている席を目指して走っています。必死になって椅子を取り合っている中で、娘の表情から完全に硬さが消えていました。教室中に響き渡る笑い声。先生も子どもも一緒になって本気で遊ぶ。この一体感こそが、持松小の最大の魅力だと改めて感じた瞬間でした。

 会の最後には、素敵なサプライズが待っていました。在校生から娘へ、手作りの可愛らしい「花冠(頭飾り)」のプレゼント。そして驚いたのが、体験入学が始まってすぐに撮影したばかりの集合写真が、もう印刷され、可愛らしいピンクの台紙に貼られて手渡されたことです。「にゅうがくおめでとう」と書かれたそのポスターには、折り紙の飾り付けまで施されていました。さっき撮ったばかりの写真が、もうこんな素敵なプレゼントに。先生方と子どもたちの連携プレー、そして「喜ばせたい」という一直線な思いに、教頭という立場を忘れて、一人の親として心の底からうれしくなりました。花冠をかぶり、ポスターを誇らしげに掲げる娘の表情は、今日一番の輝きを見せていました。

 全ての日程を終え、帰り際に妻が安堵したように校長先生に感想を伝えていました。「いつもはもっと人見知りしてモジモジしているのに持松の皆さんの温かい雰囲気のおかげで、すぐにリラックスして楽しい時間を過ごせていました。本当に良かったです。」

 その言葉を聞いて、多くの先生方や在校生たちも大変喜んでくださいました。私も確信しました。この学校なら大丈夫。勉強ももちろん大切ですが、それ以上に「人に温かく接してもらえる安心感」「自分を受け入れてもらえる喜び」を、持松小学校は肌で感じさせてくれます。

 4月、桜が咲く頃。真新しいランドセルを背負って、この校門をくぐる娘の姿を見るのが、今から楽しみでなりません。持松小学校は新入生の入学を心から待っています。優しいお兄さん、お姉さん、そして先生たちと一緒に、楽しい学校生活を始めましょう。春は、もうすぐそこまで来ています。

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霧島市立持松小学校

 持松小学校は、全校児童7名の複式学級です。特認校制度を利用しており、外部からの通学児童を募集しています。  また、9月の運動会では、他校から応援参加児童を募集したり、鹿児島国際大学生のボランティア参加をいただいたりして、小規模校の運動会を盛り上げてもらっています。