校長先生の温かい手仕事 〜校舎を彩る姿に感謝を込めて〜
秋晴れの青空の下、本校の体育館の前には、はしごをかけて黙々と作業に励む校長先生のお姿がありました。今週は、体育館や校門付近の壁をペンキで丁寧に塗り直してくださっています。長いはしごの上に立ち、汗をぬぐいながら集中して筆を動かす校長先生の姿に、子どもたちも保護者の皆様も思わず足を止めて見入っていました。
実は、このような作業は今回が初めてではありません。3年前から、朝礼台や鉄棒、ジャングルジムなどの遊具に至るまで、校長先生自らが時間を見つけてはペンキを塗り直してくださっています。子どもたちが毎日安心して使えるように、そして保護者の皆様が訪れたときに少しでも明るく清潔な印象を持っていただけるようにと、地道に手を動かされてきました。そのひとつひとつの作業には「子どもファースト」の思いが込められています。
今回の作業では、特に集中を要するのが「持松小学校体育館」と刻まれた白い文字の部分です。文字にペンキがはみ出さないように、細い筆を使って慎重に縁取りをしながら塗り進める姿は、まるで職人のようでした。実際に、本職の塗装業者の方からも「塗り具合がまるでプロのようだ。」とお褒めの言葉をいただいたほどです。
炎天下の作業は決して楽なものではありません。額には玉のような汗がにじみ、背中までぐっしょりと濡れています。しかし、そんなことを少しも意に介さず、校長先生は「子どもたちのために」と黙々と作業を続けてくださっています。その姿には、見守る私たち職員も頭が下がる思いです。
きれいに塗り直された体育館の壁は、まるで生まれ変わったように鮮やかさを取り戻しました。以前の少しくすんだ色合いが一掃され、子どもたちの明るい笑顔がさらに映えるようになったと感じます。登下校の際に校門をくぐった保護者や本校に来校される方からは、「見違えるようにきれいになった。」「校長先生がご自分で塗っているなんて本当に驚きました。」「ありがたいことですね。」といった声が次々に寄せられています。
子どもたちもまた、休み時間に体育館の前を通りかかると「校長先生、がんばってください!」「すごい!」と声をかけたり、じっと作業を見上げたりしていました。その眼差しには、尊敬や感謝、そして「自分たちの学校を大切にしてもらっている」という安心感が表れていました。こうした経験は、子どもたちの心に「学校を大事にする気持ち」を育むきっかけになるに違いありません。
校長先生のこうした手仕事は、単なる修繕や美化活動にとどまるものではなく、子どもたちにとっては「自分たちのために大人が本気で取り組んでくれている」という実感を与えてくれる、大切な教育の一環だと感じます。見違えるようにきれいになった校舎や遊具は、地域の方々にとっても誇りであり、子どもたちの学びや成長を支える温かな環境づくりにつながっています。
今後も持松小学校は、子どもたちが安心して笑顔で通える学校であるために、職員一同で力を合わせて取り組んでまいります。その象徴とも言える校長先生の姿は、きっと子どもたちの心に長く刻まれていくことでしょう。
最近のコメント