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2025年11月28日 (金)

すくすくタイムで気付いたこと

今日は、朝活動の時間に「すくすくタイム」を行いました。まだ外の空気がひんやりしていて、子どもたちの声も少し小さめの時間帯です。そんな静けさの中でスクリーンに「健康に関するクイズ」の文字が映ると、教室の空気がすっと動き、子どもたちの目がぱっと開きました。
 最初の問題は歯の磨き方やおやつの食べ方など、生活とつながる内容でした。答えを見るたびに「え、そうなの」と小さくつぶやく男の子がいて、朝のぼんやりした頭が少しずつ温まっていくようでした。奥歯のみぞに歯こうが残りやすいと知った女の子は、そっと舌で奥歯を触っていて、その無意識な仕草に思わず笑いそうになりました。
 後半になると、感染症やマスクの付け方など、この季節らしいテーマに変わっていきました。「せきやくしゃみをするときの正しい対応はどれか」という問題では、子どもたちの背筋がすっと伸び、真剣な表情が並びました。ハンカチで口を押さえる絵が出ると、ポケットの中の自分のハンカチに手を伸ばす女の子もいて、その素直さに胸があたたかくなりました。
 マスクの付け方や使い終わった後の扱い方については、手が次々と挙がり、正解が出るたびに安堵したり、悔しそうな顔をしたり。日常生活に直結する話題だからでしょうか、子どもたちの表情がとても生き生きしていました。インフルエンザウイルスの弱点を扱った問題では、画面のイラストを食い入るように見つめていて、理解しようとする気持ちがそのまま目に宿っているようでした。
 朝の短い時間でしたが、養護教諭の語りかけはやさしく、子どもたちの生活に寄り添った内容ばかりで、教室全体が柔らかい空気に包まれていました。クイズ形式は、正解を当てる楽しさ以上に、「自分の生活をちょっと見直してみようかな」と思わせてくれる力があります。
 活動が終わって教室を出るとき、何人かが「きょうはハンカチ忘れなくてよかった」と笑いながら話していて、その声が妙にうれしく響きました。朝の静けさの中で生まれた小さな学びが、子どもたちの一日の始まりを少し明るくしてくれたような気がしました。

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霧島市立持松小学校

 持松小学校は、全校児童7名の複式学級です。特認校制度を利用しており、外部からの通学児童を募集しています。  また、9月の運動会では、他校から応援参加児童を募集したり、鹿児島国際大学生のボランティア参加をいただいたりして、小規模校の運動会を盛り上げてもらっています。