やまなしの学習を通して
2校時,6年生の女の子が,やまなしの学習を終えての感想を校長室で発表してくれました。
やまなしは,川底に暮らす2匹のかにの兄弟が,5月と12月という異なる2つの場面を通して,自然の姿を目にする物語で,もう永く6年国語の教材として使用されています。
5月は新緑の季節で,人を含めた生き物がいきいきと活動し,12月は冬真っ盛りで木々も葉が落ち,寒々として生き物も活動が鈍るため,前者はよいイメージ,12月はあまりよくないイメージを持ちます。
しかし,宮沢賢治は,5月にカワセミが自分の命を維持していくために命を奪う出来事を,反対に12月はかにの好物の山梨がぷかぷかと浮いてきて,それを追っていくという楽しいイメージでかいています。
それに対して,6年の女の子はどんな感想をもつのかなと思っていましたら,宮沢賢治の生い立ちから考えて,このような話をつくったのではないかという考えを発表してくれました。
私の質問にもしっかりと答えることができて,深みのある学びができたことを感じて,すばらしいなと思うことでした。私が子どもの頃読んで感動したグスコーブドリの伝記もぜひ読んでくれると嬉しいです。
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