図工というより生活科 虫と遊ぼう?
2・3校時,担任が出張でしたので,1・2年の補教に入りました。
図工で,虫の絵をかくようにお願いされていましたので,何の虫をかくか聞いてみると,2人とも「カマキリをかきたい。」と言うことで,まずはカマキリ探しに行きました。
2年生が,「体育館の外側の上にいたよ。」と言ってきましたので,行ってみると2階の窓枠の金網に,確かにいました。
体育館の中に入り,2階に上り,どうにか落とせないかと棒で金網をたたいたのですが,うまく落ちてくれませんでした。「他のところにもいるかもよ。」と言って,3人でいろいろなところを探して見たのですが,見つかりません。
最後にプールをぐるっと一回りしてみました。水の中にはアメンボやゲンゴロウ,ヤゴなどいろいろな虫がいました。「ゲンゴロウをかけばいいんじゃない?」と私。「ゲンゴロウはこの前かいたよ。」と2年生。そうだったっけ。やっぱりカマキリがかきたいようです。
あきらめかけていたその時,奇跡的にいました!プールの縁のところに1匹のカマキリ。さっそくつかまえ,教室に持っていきました。2年生が言うにはタイワンカマキリだそう。私も詳細な名称までは知りませんでした。「水の近くにいたから,ハリガネムシが体の中に入っているかも。」2年生とは思えない虫の知識です。
とりあえず題材が見つかり,ようやく絵に入れます。
「顔はどんな形してる?」「三角。」1年生,2年生ともに答えます。「じゃあ,カマキリの顔の三角をかいてみようか。」「顔には何がある?」「目。目と目の間に線がある。」「触角。」などと問答しながら進めていきます。
2校時が終わり,休み時間を経て3校時に入ると,2年生の手に別の虫がいます。ナナフシでした。「もうナナフシが出てくる季節なんだね。じゃあナナフシをかいてみる?」と言うと2年生は題材をナナフシに切り替えてかきだしました。
1年生が,カマキリをかき終わりました。「カマキリの周りに何かかきたいものあるかな?」と聞くと「バッタ。」と答える1年生。カマキリの餌としてかきたいようでした。今度はバッタをつかまえに行きました。小さいバッタは校庭の芝生にいっぱいいるので,今度はすぐに捕まえることができました。
カマキリが入っているケースに入れると,バッタがカマキリの背中に乗りました。「背中に乗ってるよ。仲良しだね。」と言っていたのですが,目を離した瞬間,カマキリがカマでバッタをつかまえて食べ始めました。1年生,2年生ともに,食べる瞬間を見たことがなかったようで,2人とも食い入るように見ていました。
ケースに目を近付けたり,「タブレットを持ってきていいですか。」と言って写真を撮ったりしました。1年生は,カマキリの口の前にバッタをかき,食べているところを絵にかき始めました。
2年生がかいているナナフシはほぼ動かないので,画用紙の上に置いて,見ながらかけるようにしました。
3校時終了前に,2人とも線描が終わりました。明日,着色に入ります。
さて,ここで話は終わりません。プールの縁にいたカマキリですので,おそらく体の中にハリガネムシがいるはずです。バケツに水を入れ,それにカマキリを入れてしばらくして見てみると,やはりハリガネムシが出てきました。
「こんなのがカマキリの体の中にいるってすごいね。」などと話しました。2年生は,慣れたもので,ハリガネムシをつかんでぐにゃぐにゃ動くのを楽しんだり,一つ結びしたりしていました。手で触れるのがすごい!その後はしっかり手を洗うようにさせました。
図工…というより生活科「虫と遊ぼう」のような時間になってしまいました。
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